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Channel: イケバユウト通信
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重甲ビーファイター総括

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東映特撮YouTubeで配信されてる重甲ビーファイターが最終回を迎えましたので今回は全体を通しての総括を

重甲ビーファイターは前作のブルースワットが割とリアル志向でミリタリーテイストなヒーローだったのに対して直球の王道路線のヒーローであり今までの東映特撮ヒーローの集大成でもあったように思えます、まず虫がモチーフというのは仮面ライダー的要素であり色が3つあってチームで戦うというのは戦隊的要素でもあります。それとビーファイターではメタルヒーローシリーズでは初の変身アイテムであるビーコマンダーが採用されましたがこれは戦隊シリーズと差別化するために敢えて変身アイテムを使わなかったのとメタルヒーロー初代のギャバンが蒸着という特殊な強化スーツ転送システムだったので今まで使わなかったのですが今回ようやく変身アイテムが採用されることになったわけです。ちなみにリーダーが青というのも戦隊シリーズと差別化するためですね。あと序盤ではガオームゾーンと呼ばれる異次元空間が出現しますがこれはもうまんま魔空空間です、それとジャマールの組織構成が首領の下に複数の軍団がいるというのはネロス帝国やクライシス帝国を彷彿とさせます

そんな感じで始まったビーファイターですが途中でレッドルに重甲する葉山麗が転属という形で戦線離脱することになります、これは麗を演じていた葉月レイナさんが撮影中に怪我をしたことにより途中交代せざるを得なくなったからです(降板直前くらいの回では声が代役になってます)そして麗の後を継いでレッドルとなった鷹取舞は麗とは全くタイプが異なる天然キャラで当初は子供っぽい言動もありましたが次第に戦士として成長していきます、またメンバーの中で一番純心である舞ならではのエピソードもあって凄く印象に残ってますね(23話とか33話)

そしてビーファイター最大のトピックとしてはやはりブラックビートを挙げずにはいられないでしょう、ブラックビートはブルービート抹殺のみを生き甲斐としてる悪の昆虫戦士なのですがそれはブラックビートに邪甲するシャドーの正体がブルービートに重甲する甲斐拓也のクローンだからであるからです。影の存在であるシャドーは光の存在である拓也を憎み拓也を倒そうとします、それは拓也を倒すことによって自分が唯一絶対の存在になれると信じていたためです。ですがブルービート抹殺に固執するあまり徐々にガオームからは厄介者扱いされそして寿命が残り少ないことを知りながら利用していたことを知ったブラックビートはジャマールを裏切ることになります、そしてガオームが倒れた後ブルービートとブラックビートは1対1の最終対決をすることになります。これはBLACKVSシャドームーンやRXVSシャドームーンに匹敵するくらいの激戦で最後にはブルービートが勝利するのですがブラックビートも一歩も引けをとらなかったです、最後にシャドーが「やはり俺は出来損ないのクローンだった。お前が生み出した俺は消えて無くなる、今この瞬間永久に」と言い残して消滅しますがそれに対し拓也は「お前との戦いは消えない!俺の心の中に生き続ける!永久に!」と答えます。確かにブラックビートは出来損ないのクローンであったかもしれません、ですがブルービートとの激戦の記憶は拓也と視聴者の心の中で永久に生き続けることになるのです。ちなみにシャドーを演じていた土屋圭輔さんは拓也を演じる土屋大輔さんの双子の弟で要はブルービートVSブラックビートの対決は兄弟対決でもあったわけですね、BLACKVSシャドームーンが兄弟同然に育てられた南光太郎と秋月信彦の悲しい宿命の対決だったのに対してブルービートVSブラックビートは中の人が兄弟というのはどこか因縁めいたものを感じます。いずれにしてもブラックビートはシャドームーンやハカイダーに匹敵するくらいのカリスマ悪役であると言えます(ちょうどビーファイターが放映されていた同じ年にハカイダーを主役に据えた映画「人造人間ハカイダー」がビーファイターの劇場版とオーレンジャーの劇場版と同時上映で公開されていました)





そして本編が終わった後の特別編ではジャンパーソンとブルースワットが登場して復活した悪との戦いが描かれます、これは今までのメタルヒーローシリーズを見続けていた視聴者に対するファンサービス的な意図がありますね。この特別編に関しては私は昨今の春映画のスーパーヒーロー大戦や仮面ライダー大戦よりもよく出来ているのではないかと思います、まずキャストは可能な限り本人を呼んでおり(ガンギブソン役の鳥居賞也さんは当時留学中だったため松本大さんが代役でしたが)各ヒーローそれぞれに見せ場があり各ヒーローごとの個性も光っていました。やはりスーパーヒーロー大戦とか仮面ライダー大戦みたいに一度に大量のヒーローを登場させると活躍出来るヒーローとそうではないヒーローの扱いの差が激しいのでこのぐらいの客演の方のが扱い的にもバランスが良いように感じます。それと3大ヒーローと戦う相手が全ての悪と一つになった破壊神ジャグールなわけですがジャグールはブラックビートを生み出した張本人でありそのブラックビートの魂をも利用した命を弄ぶ存在としてビーファイターの真のラスボスとして相応しい強敵であると言えます。

こうして一端ビーファイターの戦いは終わります、ですがそれは次なる戦いの前の束の間の平和であり5年後には再び強大な悪との死闘の日々が始まります。その戦いがどうなるかに関しては是非ビーファイターの後に配信されるであろう続編のビーファイターカブトをご覧ください。というわけで以上で重甲ビーファイターの総括を終わります。


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