仮面ﾗｲﾀﾞｰ555総括

この仮面ﾗｲﾀﾞｰ555は非常にﾒｶﾆｶﾙなﾗｲﾀﾞｰで変身ﾍﾞﾙﾄが100万本も売れたという記録も残ってます。また555のﾗｲﾀﾞｰは資格があれば誰でも変身出来るので序盤や中盤ではﾍﾞﾙﾄの奪い合いがあったり一つのﾗｲﾀﾞｰに複数の人物が変身したり一人が複数のﾗｲﾀﾞｰに変身したこともありました

また555では怪人であるｵﾙﾌｪﾉｸ側にもﾄﾞﾗﾏが設けられていたのが特徴的です、特に中心的な人物である木場勇治は最初は人間として生きて人間とｵﾙﾌｪﾉｸの共存という理想を掲げて活動していましたが仲間が人間によって命を奪われるといった酷い仕打ちを受けたことから人間ではなくｵﾙﾌｪﾉｸとして生きる道を選んでしまいました。でも最後には巧達とｵﾙﾌｪﾉｸの王を倒すことを選んだので心の底ではまだ人間に希望を持っていたのかもしれません。余談ですが木場勇治を演じた泉政行さんは2015年に35歳という若さで亡くなられていますがもし生きてたらもっと様々な作品に出演されていたであったでしょうから非常に惜しい人を亡くしてしまいました

この仮面ﾗｲﾀﾞｰ555では人間とｵﾙﾌｪﾉｸの対立が描かれていますがこのｵﾙﾌｪﾉｸという存在を人類の進化形とか異形の存在という部分を取っ払って純粋に一種の人種として見た場合これは人種問題を訴えた話ではないかと思います。ｵﾙﾌｪﾉｸが人間を襲いその結果ｵﾙﾌｪﾉｸという存在自体が人間にとっては敵という認識になり人間として生きたいｵﾙﾌｪﾉｸまで排斥するようになります、これを現実世界に置き換えると過激なｲｽﾗﾑ教徒によるﾃﾛ事件によって多くの人が亡くなりその結果ｱﾒﾘｶや様々な国でｲｽﾗﾑ圏の人々や移民の入国を制限するといった形で排斥するようになりｲｽﾗﾑ教徒自体が敵対視されるようになってしまい平和に暮らしたいｲｽﾗﾑ教徒の人々の生活権まで脅かされてしまいます。他にも白人により黒人差別や日本でも東日本大震災で東北から避難していた人達が風評被害で酷いいじめを受けてたりすることも珍しくありません。555の世界でも現実世界でもこの問題については何一つ解決してはいません、ただ最終回で三原が「結局怖いのはｵﾙﾌｪﾉｸではなく力に溺れる人間なんじゃないかな」と言っていたので要は未知の力に溺れたり一方的に排斥しようとする人間が一番怖いのではないかと思います

ﾌｧｲｽﾞはTVｼﾘｰｽﾞ後も仮面ﾗｲﾀﾞｰ大戦やｽｰﾊﾟｰﾋｰﾛｰ大戦GP、仮面ﾗｲﾀﾞｰ4号に登場しましたが特に仮面ﾗｲﾀﾞｰ4号ではﾌｧｲｽﾞに変身する乾巧の衝撃的な真実が語られますのでそちらは是非あなたの目で確かめてください。あとこの仮面ﾗｲﾀﾞｰ555は人間関係が非常にﾄﾞﾛﾄﾞﾛしてますのでそういうのが苦手な人は仮面ﾗｲﾀﾞｰﾃﾞｨｹｲﾄﾞのﾌｧｲｽﾞの世界をｵｽｽﾒします、こちらは人間関係がそこまでﾄﾞﾛﾄﾞﾛではなく夢を追いかける少年少女達を描いた青春ﾄﾞﾗﾏですので非常にｵｽｽﾒです。以上で仮面ﾗｲﾀﾞｰ555の総括を終わります