Quantcast
Channel: イケバユウト通信
Viewing all articles
Browse latest Browse all 486

仮面ライダードラゴンナイト総括

$
0
0
東映YouTubeで配信中の仮面ライダードラゴンナイトが最終回を迎えましたので今回は全体を通しての総括を
仮面ライダードラゴンナイトは日本では2002年に放映された仮面ライダー龍騎の海外リメイク作品で随所に龍騎らしさを残しつつ龍騎では有り得なかった夢の共闘や王道のヒーローらしい場面も数多くあり龍騎を知らない人も龍騎を知ってる人も楽しめる龍騎とは似て非なるライダーがドラゴンナイトではないかと思います。
ドラゴンナイトにおける龍騎らしさとしてはまずアドベントカードを使ってのカードバトルやモンスターの召喚とか鏡の向こう側の世界とか色々ありますがなかでもゼイビアックスが様々な人物に扮して地球の人間達に自分に協力すれば願いを叶えてあげると持ちかけ次々とライダーに仕立てあげたところではないかと思います、原典の神崎士郎もライダーバトルに参加して最後の勝者になればどんな望みも叶えられると持ちかけて次々とライダーのデッキを渡していましたのでゼイビアックスもそれに通じるものがあると思います。一方で龍騎と全く異なる部分としてはまずゼイビアックスという明確な悪役がいる点でしょう。神崎士郎がライダーバトルを引き起こして最後の勝者を決めようとしたのは20歳の誕生日に尽きてしまう妹の優衣に最後に生き残ったライダーの命を与えて生きながらえらせようとした兄としての純粋な願いでしたがゼイビアックスは荒廃した自身の惑星カーシュを再興させるためベンタラや地球の住人達を次々に拉致して奴隷として働かせていた悪党でベンタラと地球の二つの世界を征服しようとしました。またゼイビアックスは地球人を愚かで醜い存在だと見下してもいました。そしてもう一つ異なる点としてはベンタラにおける本来のライダー達は全員ベンタラの平和を守る正義のライダー達でこれも日本では己の願いを叶えるために戦う大半が悪役の龍騎ライダーとは全く異なる部分ではないかと思います。
ここからは日本とは全く異なるキャラクターのライダーを二人ピックアップして紹介しましょう。まず日本版のガイに当たる仮面ライダートラストですが日本版の芝浦淳がライダーバトルを単なるゲームとしか考えていない小悪党だったのに対してトラストに変身するブラッド・バレットは卑怯な行いを嫌い正々堂々と戦うオートバイレーサーで自身の不正の濡れ衣を晴らすためにライダーになった好漢で根は非常に良い奴なのですが自分の人生を取り戻すために勝つ事に固執してキット達の説得に最後まで耳を貸さずゼイビアックスの指示も無視するようになったためゼイビアックスの部下であるストライクにベントされてしまいました。もしブラッド・バレットがスティングに変身するクリス・ラミレスみたいに少しでもキット達の説得に耳を傾けていればもしかしたらキット達の味方になってくれたかもしれませんね。
もう一人日本版とは全く異なるキャラのライダーとしては日本版のファムに当たるセイレーンではないかと思います。日本版と同様にベンタラにおけるライダーの紅一点というのは共通していますが日本版のファムが映画のゲストヒロインという立ち位置だったのに対してセイレーンは実質的な3号ライダーポジションでしかもウイングナイトに変身するレンの恋人でもあるという非常に美味しい立ち位置となっています。また強さ的にも日本版では女性ということもあり力の部分では他のライダーには一歩劣り王蛇にも苦戦していましたがセイレーンは多数のモンスターを軽々と倒すのは勿論のこと、ドラゴンナイトやアックスを圧倒しさらにはストライクやラスとも互角に渡りあえる実力者でレンやゼイビアックスが最強のライダーだと評価するだけの強さを持っており単純な戦闘力においてはガチでドラゴンナイトに登場するライダーの中でも最強ではないかと思います(本人は二番目だと言っていますが)またセイレーンはドラゴンナイトにおけるライダーの中で最も新撮のアクションシーンが多いライダーではないかと思います。ドラゴンナイトは基本的に日本版の龍騎の映像を流用しつつ現地で撮影した新撮シーンを追加するパワレンと同じ製作方式ですがその中でもセイレーンは元々日本版のファムが劇場版限定ライダーで当然元々の映画の映像から流用出来る場面は限られてくるので必然的に新撮シーンが多くなります、しかもセイレーンは前述の通り3号ライダーポジションなので日本版の映像からの流用が一切なく全編新撮だけど登場回数が少ないキャモ以上に多くのアクションシーンを新たに撮影しなければならないためおそらくセイレーンは大半のアクションシーンが現地で撮影されたものではないかと思います。またその現地で新たに撮影されたアクションシーンはスーツアクターの柔軟な身体を活かした大胆な開脚や側転にバク転、回転ジャンプや回し蹴り等スーツアクターの身体能力を充分に発揮しており女性らしからぬ強さを持った女ライダーを見事に表現していたと思います。
最後に忘れてはならないのはこのドラゴンナイトという作品は日本の龍騎では絶対有り得なかった13人全てのライダーの勢揃い及び共闘で日本の龍騎では物語の性質上全員が揃う場面や共闘する場面は当然ながらないのですがドラゴンナイトでは全員がベンタラと地球の平和を守る正義のライダーなので海を越えて最初で最後の龍騎ライダー全員の共闘がついに実現出来たわけです。全ライダーが力を合わせたリンクベントでゼイビアックスを倒すシーンは全龍騎ファンは勿論のこと、何より城戸真司が最も見たかった感動の名シーンではないかと思います。ベンタラのライダー達はこれからも鏡の向こうに無数に広がる世界から来る様々な脅威からベンタラと地球を守るために戦い続けることでしょう。というわけで龍騎を好きな人は勿論、龍騎を知らない人も仮面ライダードラゴンナイトを是非一度ご覧になってください。以上で仮面ライダードラゴンナイトの総括を終わります。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 486

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>